行動範囲が、だいたい古本屋がいっぱいある街なので、日々誘惑だらけで困ります。


デミアン


少年が青春の中で出会う、葛藤と苦悩。そして成長。といった感じ?

延々、青春まっただ中の頭の中の実況中継で、うーん…。
言っていることはわかるのだけど、長い「自分語り」を聞かされてるような感じの描写が、ちょっといただけなかったです。

ストーリーの流れが読み進めるにつれてだんだん描写が内面に沈み込みすぎてスピリチュアルなノリになってゆき、普通に小説として見るのか、比喩的な文章として世界観を俯瞰して読むのかわからなくなっていく感じも、ちょっと混乱してしまった。

葛藤を“匂わせる”感じのくらい描き方のほうが、私は好きだなー。